カナダ田舎暮らし

カナダ西海岸のスコーミッシュ在住。 写真家の妻として、3人の男の子の母として、カナダの日常生活をつづったブログ

学校が始まらない

カナダの学校は、9月の第1月曜日「Labor day」という祭日の次の日から、新しい学年を迎えます。
次男は9月からグレード12、三男はグレード8とそれぞれ進級。
しかし・・・教師のストライキのため、今年はまだ学校が始まらないのです。
今回は、長引いています。

5月から始まったストライキ、1週間に1回の授業の中止から段階を得て、6月17日からは全面スト開始。
そのまま2カ月の夏休みに突入。
そして8月最後の金曜日に、仲介者を入れ、BC州政府と教師組合(ユニオン)の最後の話し合いがありましたら、それも決裂。
ということで、9月2日から始まる予定だった学校は、教師が学校の前でプラカードを持ち、イスに座って一日中おります。

『学校の先生がストライキ』というのは、日本ではまず考えられないこと。でもカナダではあるのです。
今回はただ『給料を上げてくれ!』といってストライキをしているわけではないので、(それもあるけど)なかなか奥が深く、困ったことに長引いてしまっているのです。

うちの子供達は、12歳と16歳なので、家に一人でいても大丈夫だけども、11歳i以下の子供は学校がないからといって家に置いておくことはできず、共働きの家の場合シッターに来てもらったり、キャンプに入れたりと、エキストラにお金がかかってしまうのも問題です。

そもそも今回のストライキが起こった背景は2つあって、
ひとつは、2002年に『クラスの生徒数の制限をなくす』と政府が発表し、学校の閉鎖とクラスの人数が爆発的に増えたこと。
もう一つは、2013年9月に政府側が『教師がストを起こすように圧力をかけた。あおった』というのを、リベラル党が裁判で認めたこと。なのです。

そして、今年の1月『クラスの生徒数の制限をなくす』というのは、憲法違反だとBC州最高裁判所が判決を下し、2002年当時程度に戻すようにと政府に命じ、また教育費の予算をカットし、まともな交渉をしようとせず教師ストをあおる作戦をしたことに対し、賠償金として、2ミリオンカナダドル(約2億円)を教師側に支払うようにと命じたが、州首相は同意しないと返答。そして5月からのストライキが開始されたのです。

今回のストライキは、教師が授業をボイコットするのではなく、政府による教師の学校からのロックアウト。授業時間以外、教師が学校にいる事を禁止、生徒との接触の禁止、卒業式、遠足、試験、宿題の祭典なども禁止、教師が昼休みに仕事をすることを禁止、そして給料の10%削減を決定。
なんか個人的には、政府がしている事は、メチャメチャ。お話にならないと思うのですが。

教師の給料というのはどんなものかというと、最低年給与年額41,963カナダドル(400万円)/最高給与年額64,131カナダドル(約600万円)
2010年度の資料ですが、2010年から昇給していないので、現在も一緒かと。
これはカナダ10州の中ではかなり低い、下から2番目とか1番低いとかそんなレベル。
それに加え、クラスの人数が制限なしといわれれば、負担も増えるし、2010年からは昇給もしていないし。
ロックアウトの間は無給。先生も大変です。


確かに長男が小学校のころは、1クラス18人ぐらい、家では日本語で話していたため幼稚園に入るとき、英語は全くといっていいほど話せなかったにもかかわらず、生徒2~3人に1人のESLの先生がついてくれ、普通の授業以外にも面倒を見てくれました。
三男は1年生のころからクラスは25人~30人、ESLは校長先生が時々見てくれる程度。大きな違いを感じました。

もう一つ気になるのは、BC州にも増えてきた私立校への財政援助が増えているのに、資金不足を理由に公立校への投資を減らすということ。
私立校は基本的に、子供の教育を自分たちのお金でやっていくというお金持ち達が作る学校。
子供の教育に税金を平等に使うのはいいけれども、公立へは減らし、私立へは増やすというのはいかがなものか。

幼稚園から高校まで、公立ならば全て無料。
教育水準は世界的に見ても上位。
そんなカナダの教育は国や州が教育への投資をおしみなくしてきてくれた結果なのでしょう。
公共施設を無駄に作るよりは、費用対効果が良いということで、世界的にも珍しいといわれていた教育方針を崩さないでほしいものです。

うちの子供達は、学校がなくてラッキーなんて言っているぐらいですが、いったいいつになったら学校が始まるのか。
3カ月近く夏休み、宿題なし、課題なしの日々を過ごしていると、規則正しい生活に復活するのが大変そう。

  1. 2014/09/06(土) 03:37:36|
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世界に一つしかないダイニングテーブル

毎年4月になると、裏庭にある『サクランボの木』の開花を待ち遠しく思っていたのが、今年は淋しい春を迎えていました。
我が家のサクランボの木は、剪定もせず伸び放題に延ばしてしまった結果、物凄い高さの木に成長してしまい、一部は家の屋根にかぶさる形になっていて、このままいけば近い将来家がつぶれる恐れが、と数年前から思っていたのでした。
以前は食べきれないほどのサクランボの実がなっていたのも、3年前からは10粒くらい、昨年はゼロ。人の手が届かないはるか上の方にはたくさんの実がなり、鳥やリスが食べていて、種だけが落ちてくる状態だったのでした。

そんなこんなで、昨年の秋、ついにサクランボの木を切ってしまったのでした。
桜の開花が話題になる3月末から4月初旬は、やはりさみしい気持ちになり、ちょっぴり後悔していたのですが、その気持ちが救われるようなプレゼントをいただきました。

サクランボの木の丸太から板を作り、それがダイニングテーブルになって戻ってきました。
木を切った時2メートルぐらいの長さに切った丸太を2つほど、いつか何かの思い出になるようなものを作ろうと話していたのでした。桜の木を切った時に手伝いに来てくれた、シェーンと友人のグレンが、製材してくれるところが見つかったから持っていくね。といって彼の大きなトラックに丸太を乗せていったのが11月の下旬。
それが4月4日に何と大きなダイニングテーブルになってきたのでした。
桜の木はとても硬くて加工が難しいということと、それほど多くの材木にならなかったということもあり、テーブルの中央に桜の木。その他の材木は、千安パパとシェーンが15年ぐらい前から冬になるとスノーモービルでスキーの撮影に行っているのですが、そのバックカントリーで、古い橋が取り壊され新しいものに変わった時に、古い橋の木をシェーンが貰っておいたらしいのです。

その思い出深い橋の木とサクランボの木で出来たダイニングテーブル。
この世に一つしかない、しかもおしゃれなデザイン。
このテーブルの事は我が家の3兄弟も知っていたらしく、シェーンの家に行くとサイディングを手伝ったり色を塗ったりしていて、我が家のダイニングルームに運ぶ時も、私と千安パパがいない間をねらい、子供達とシェーンがこっそりと運び込み、シェーンの奥さんのアマンダが大きな赤いリボンをつけてくれ、本当に参りました。
シェーンご夫妻の本当に素敵な気持ちは、言葉では表現できないほど、そんな素晴らしい人達とカナダで知り合いになり、家族ぐるみの付き合いができていることに、感謝です。

世界に一つしかないテーブル

世界に一つしかない、最高のテーブルをありがとう


12人が楽に座れる大きさ

12人が楽に座れる大きさ
  1. 2014/04/30(水) 06:23:24|
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祝!富岡製糸場

富岡製糸場の世界文化遺産登録が確実になり、連日にぎわっているようです。
実は私もちょっと関係が・・・別に女工をしていたわけではありません。

あれはかれこれ30年ほど前、私が日本で唯一正社員としてお世話になっていた、片倉工場という一部上場企業!!
当時、富岡製糸場はその片倉工業のものだったのです。
専門学校を卒業し、経理部に配属された20歳の私・・・
『生糸営業部』や『きもの事業部』とか聞きなれない部署、靴下や下着類を制作販売していたり、日本各地にある工場や工場跡地を稼働したり維持したり、かたや新しくホームセンターのようなものを次々にオープンしたり、この歴史ある、繊維会社はいったい何が本業なのだろうと、会社に所属しながらもよくわからずにいたのでした。

当時京橋三丁目にあった、古い古い本社ビルは数年前に取り壊し、再開発されてしまいちょっと残念だなと思っていたのですが、ここにきて、富岡製糸場がこんなにも日本中に知れ渡るとは・・・うれしい限りです。

片倉工業は、富岡製糸場をそのままの状態に維持するだけで大変なコストがかかっていたにもかかわらず、2005年富岡市に譲渡するまで、『売らない、貸さない、壊さない」の三原則で保存していたとニュースにも出ておりました。

えらいえらい、片倉のみなさん。なんか、ほんの少し貢献したみたいな気持になって、うれしい。

  1. 2014/04/30(水) 06:14:40|
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スコーミッシュの日本人

私の住んでいるスコーミッシュは、田舎のせいか日本人を始め、アジア人がとても少ない町です。
最近、日本でちょっとニュースになっている、中国からの移民問題もスコーミッシュでは特になし。
中国人はほとんど見かけません。
バンクーバー空港のある、リッチモンドという街は、英語ができなくても困らないほど、町中、中国語の看板だらけ。以前日本からの飛行機で隣になった、若い中国人のお母さんとちょっと話した時に、「家でも友達とも中国語で話すから、子供が英語を話さなくて困っている」というので、「私たちが住んでいるところは中国人がほとんどというか全然いないから、田舎に住んだら英語話すようになるよ」と言ったら、「それは不安でできない」
そうなると、無理だよなと思ったことがありました。

スコーミッシュには日本人もバンクーバーやウイスラーに比べたら格段に少なく、日本人コミュニティのようなものはありません。
特に私の年代(子供が高校生ぐらい)の方は少なく、もう少し年が若い人たちは徐々に増えつつあるようですが、お付き合いがないのでわからないというのが本当のところです。

我が家の子供が通う高校には、半数ぐらいインターナショナルの生徒がいると以前ブログに書いたのですが、今年はなんと日本からの留学生が1人いました。
よくもまあ、この片田舎の高校に1人で来ているなと感心。
将来は海外で働きたいと思っているから、英語をしっかり学びたくて、日本の高校2年生の途中からカナダに留学しているそうです。
二男と同じグレード11。
うちの子ももう少ししっかりしてもらわなくては、と思います。

私が週2で働いている、クエスト大学にも、日本からの留学生がいることが最近分かりました。
4年生で、春からは外資系の企業の東京支社で働くことが決まっているそうです。
日本人が少ないスコーミッシュなどという小さな田舎町に来るような留学生は、しっかりした人が多いのかな。

クエスト大学の先生にも二世の日本人の方がいらっしゃいました。
「こんないいところで、生まれ育って、あなたの子供たちは幸せだ」
うちの子供に直接言っていただきたかった!



  1. 2014/02/18(火) 09:22:19|
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冬季オリンピックに思うこと

ソチ五輪、まっただ中。
日本は男性陣の頑張りで、前回のバンクーバー五輪の時と同じ数のメダルを獲得とのこと。素晴らしい。
カナダに住んでいる私の場合、日本人の活躍が一番うれしく、次にカナダって感じです。

カナダは、冬季オリンピックに強化費を多く投入したこともあり、バンクーバー五輪から急激にメダルの獲得数が増えたようですが、強化費の金額がメダルに結び付くとなると、五輪というのはお金のある国のためにあるようなものになってしまうので、あまり良くないのではないか…と個人的には思っています。

前回のバンクーバー五輪の際、実際に住んでいるすぐ近くで開催されたので、状況がよくわかりましたが、結局五輪は、『IOC(国際オリンピック協会)のためのイベント』が正直な感想。
というのは、私の住むスコーミッシュは五輪が開催されたバンクーバーとウイスラーの中間にある田舎町。オリンピックの種目は行われず、ウイスラー行きのバスの発着点という場所にしかなりませんでした。片側一車線のくねくね山道だったバンクーバーとウイスラーを結ぶハイウエイ99号線が、3車線から4車線になり、便利で安全になったのは間違いなし。
でも4車線になったうち2車線は、IOC専属の車だけが走れる専属ラインとなっていました。
他の車線が混んでいても、IOC専属車線がガラガラでもそのまま。
駐車場も一番便利で近いところは、IOC専用。次に取材の車両用。一般人はバスで遠ーい発着場を利用しあとは徒歩。何とも差別感のあるイベントでした。
異常に高額な観戦チケットも、結局一番いい席はIOC関係者。空席ばかりで、これなら一般に販売したらいいのに…という感じ。

オリンピックに出場している選手は皆、それぞれ本当に頑張って、自分の限界まで頑張っているので、それに関しては本当に頭が下がりますが、五輪というイベント自体はどうなのか。
それぞれの競技はワールドカップやその他の大会で毎年行われているのだから、五輪だからと特別に、施設や警備、強化費等々莫大なお金をかけてまでやっていくのが正しいことなのか。
そんなことより、もっとやるべきこと、お金をかけなくてはいけないことは他にもたくさんあるような気がします。
私がここで書いても、どうなるものではないのですが・・・

と言いながらも、
カナダの冬季オリンピック競技で一番盛り上がるのはやはり、男子アイスホッケー。
予選は3連勝でB組1位通過。カナダはNHLのスター選手ばかりが集まるドリームチームと言われています。今回のオリンピックで、NHLの選手が出場するのは最後といわれているので、ぜひともいい結果を出してほしいです。

Go Canada Go !


  1. 2014/02/17(月) 04:36:05|
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